

ローズマリー精油の知識が知りたい…!
人気の資格の「アロマテラピー検定」。
学習すると、アロマテラピーに関する
正しい知識を身につけ、
安全にアロマテラピーを楽しむことができますよ。
アロマテラピー検定は、
アロマテラピーについてはもちろん、
精油各種についての問題も多く出題されます。
ローズマリー精油は、
1級・2級の出題対象です。
今回はローズマリー精油について分かりやすくお伝えしますね。

独学で勉強している方や、
アロマテラピーに興味がある方の
お役に立てればうれしいです。
この記事の信頼性
この記事を書いている私は、美容・アロマ業界10年以上の元美容部員。
AEAJ認定アロマテラピーアドバイザーの資格を持っています。
アロマテラピー検定1級に独学で一発合格しています。
この記事の読み方
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「☑ポイント」は、アロマテラピー検定で出題されやすい内容です。
しっかり読んでおきましょう。
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「ミニテスト」にチャレンジ!
できなかったところはもう一度読み返してみましょう。
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「まとめ」で総復習。
知識を定着させましょう。
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主な特徴

地中海沿岸が
原産とされています。
生命力も強い植物で
ハーブとしても親しまれ、
現在は世界中で栽培されています。
おうちで育てれば
ハーブとして
お料理にも使えますね

学名の由来
ポイント
学名の「Rosmarinus」はラテン語で
「ros=露」と「marinus=海」で
「海のしずく」を意味するといわれています。
植物の歴史
ローズマリーの歴史は古く、
古代エジプトや古代ギリシャなどでも
様々な習慣で取り入れられてきました。
ポイント
キリスト教とも深い関わりがあります。
一説によると、聖母マリアが青色のマントを白い花のローズマリーにかけたところ、
花が青色に変わった、という伝説も。
そこから“マリアのバラ”と呼ばれるようになったそうです。

ローズマリーで若返り?!
14世紀頃、ハンガリーの女王がローズマリーを水でつけた
「ハンガリアン・ウォーター」で美しさを取り戻し、
ポーランドの王子にプロポーズされたそうです。
当時、女王はなんと70代!
その後、「ハンガリアン・ウォーター」は
“若返りの水”として、ちょっとしたブームになったのだとか。

アロマから紐解く歴史に
ロマンを感じます…!

植物・精油データ
ポイント
-
植物名:ローズマリー
- 別名:マンネンロウ
-
科名:シソ科
-
精油抽出部位:葉
-
精油抽出方法:水蒸気蒸留法
- 学名:Rosmarinus officinalis
科名・精油抽出部位・精油抽出方法は絶対に覚えましょう。
和名は「マンネンロウ」
漢字だと
「万年蝋」または「万年朗」と
書くのだそう

香り

清涼感のあるスーッとした
爽やかなハーブならではの香りが特徴です。
科名から分かる香りの特徴
ポイント
“シソ科”の植物なので、スッキリとしたハーブ調の香りが感じられます。
成分データ(一例)
1,8-シネオール / ボルネオール / カンファ― / ベルべノン / 酢酸ボルニル
ローズマリーは「ケモタイプ」なので、種類により成分や香りが異なります。
「ケモタイプ」とは?
同じ学名の植物から抽出した精油でも、育った環境などにより、
精油の成分の構成比が大きく異なることがあります。
これを「ケモタイプ(化学種)」と呼んでいます。
同じ植物でも
育った環境によって
ちょっと香りが違うんです

ローズマリー「ケモタイプ」例
・カンファ―:成分に「カンファ―」を多く含むタイプ
・シネオール:成分に「1,8-シネオール」を多く含むタイプ
・ベルべノン:成分に「ベルべノン」を多く含むタイプ
比較的ポピュラーなのが
「シネオール」です
精油を購入するときに
チェックしてみましょう。

ちょっと難しく感じるかもしれませんが、
「ケモタイプ」についても
アロマテラピー検定テキストに出てきます。
より詳しく勉強したい方は
学習方法についての記事もどうぞ。
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期待できる効能

・心
ローズマリーの香りで作業効率が高まった
という研究結果があります。
集中したいとき、頭をクリアにしたいとき
におすすめです。
また、ローズマリーの香りで
精神的疲労が回復する
という研究結果報告もあります。
作業に疲れたらスッキリとした香りで
リフレッシュもできそうですね。
・健康
ローズマリーには
代謝促進をサポートしたり、
リンパや血行の流れをよくするのに
期待できるといわれています。
また、その清涼感からも
喉や鼻などの呼吸器系の不調緩和に役立ちます。
・美容
肌を清潔に保つ効果や
その清涼感のある香りからも
古くから頭皮のケアに
活用されてきました。
実際に、ローズマリーの精油は
血行促進効果なども相まって
抜け毛防止や育毛促進などに役立つ
という研究結果もあります。
また、代謝促進効果によるエイジングケア
にも期待ができます。
エイジングケアについては
「ハンガリアン・ウォーター」
で納得!

精油の使い方

可能な使用方法
ポイント
芳香浴法 / 沐浴法 / 吸入法 / 湿布法 / トリートメント法 / 手作りコスメ
集中して勉強や作業を行うときに
集中力アップやリフレッシュ効果に
期待ができます。
集中力アップのために
取り入れている
スポーツ選手もいるみたい!

抗菌作用にも期待ができるので
ディフューザーやアロマスプレーを活用すれば
空気の清浄にも役立ちます。
頭皮ケアに取り入れる場合は、
ローズマリーから抽出された
ハーブウォーター(芳香蒸留水)
でマッサージするのもおすすめ。
爽やかな香りと清涼感で
頭皮がスッキリできそうです。
それではミニテストに
チャレンジしてみましょう!

ミニテスト

Q1. ローズマリーの学名は、「洗う」や「青みがかった鉛色」を意味するといわれている。
A.×
学名が「洗う」や「青みがかった鉛色」に由来するのはラベンダーです。
ローズマリーの学名は、「海のしずく」を意味するといわれています。
Q2. ローズマリーは、“マリアのバラ”とも呼ばれる。
A.〇
聖母マリアがローズマリーの花を青色に変えた、という伝説から“マリアのバラ”とも呼ばれています。
Q3. ローズマリーの科名は「フトモモ科」である。
A.×
「フトモモ科」はティートリーやユーカリなどです。
ローズマリーの科名は「シソ科」です。
Q4. ローズマリーの精油は「水蒸気蒸留法」により、「花」から抽出される。
A.×
精油の抽出法は「水蒸気蒸留法」ですが、「葉」から抽出されます。
Q5. ローズマリー精油はスーッとした清涼感による「皮膚刺激」があるので注意が必要だ。
A.×
ローズマリー精油の「皮膚刺激」は比較的弱いとされているので、
アロマトリートメントや手作りコスメにも活用することができますよ。
全問正解できましたか?

まとめ

ポイント1
学名の「Rosmarinus」はラテン語で
「海のしずく」を意味するといわれています。
ポイント2
聖母マリアがローズマリーの花を青色に変えた、という伝説から
“マリアのバラ”とも呼ばれるようになりました。
ポイント3
- 植物名:ローズマリー
- 別名:マンネンロウ
- 科名:シソ科
- 精油抽出部位:葉
- 精油抽出方法:水蒸気蒸留法
ポイント4
“シソ科”の植物なので、スッキリとしたハーブ調の香りが感じられます。
ポイント5
可能な使用方法
芳香浴法 / 沐浴法 / 吸入法 / 湿布法 / トリートメント法 / 手作りコスメ
今回は、ローズマリー精油の基本知識について
AEAJ「アロマテラピー検定 公式テキスト1級・2級(2022年6月版)」
の内容を中心に引用し、まとめました。
公式テキストと合わせて問題集を繰り返し学習し、
知識を身につけましょう。
実際に、
ローズマリー精油の香りを試すのも大切です。
2級対策用の精油セットで、
なんの精油か嗅ぎ分ける
香りテスト対策もできますよ。
いろいろな精油の知識を
楽しく学んで
アロマテラピーにいかしていきましょう。
enjoy your aroma life!
