

ローズオットー精油の知識が知りたい…!
人気の資格の「アロマテラピー検定」では、
アロマテラピーについてはもちろん、
精油各種についての問題も多く出題されます。
ローズオットー精油は、
1級・2級の出題対象です。
今回はローズオットー精油について分かりやすくお伝えしますね。

独学で勉強している方や、
アロマテラピーに興味がある方の
お役に立てればうれしいです。
この記事の信頼性
この記事を書いている私は、美容・アロマ業界10年以上の元美容部員。
AEAJ認定アロマテラピーアドバイザーの資格を持っています。
アロマテラピー検定1級に独学で一発合格しています。
この記事の読み方
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「☑ポイント」は、アロマテラピー検定で出題されやすい内容です。
しっかり読んでおきましょう。
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「ミニテスト」にチャレンジ!
できなかったところはもう一度読み返してみましょう。
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「まとめ」で総復習。
知識を定着させましょう。
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主な特徴

主な産地として有名なのがブルガリア。
ブルガリア地方で栽培されるバラは最高級なものとして
「ブルガリアンローズ」と呼ばれています。
ブルガリアのバルカン山脈の南側は「バラの谷」と呼ばれ、バラ畑が広がっています。
アロマテラピー検定で学習するのは
植物名が「ダマスクローズ」という品種です。
約3000kgの花からわずか1kgしか採取できないとされ、
とても貴重で高価な精油のひとつです

植物・精油データ
ポイント
-
植物名:ダマスクローズ
-
別名:ロサ・ダマスケナ
-
科名:バラ科
-
精油抽出部位:花
-
精油抽出方法:水蒸気蒸留法
- 学名:Rosa×damascena
科名・精油抽出部位・精油抽出方法
は絶対に覚えましょう。
また、アロマテラピー検定ではローズ精油については
「ローズオットー」と「ローズ(アブソリュート)」2つについて学習しますので、
その違いもよくチェックしておきましょう。
ポイント
- ローズオットー…「水蒸気蒸留法」により抽出される。
低温になると精油が固まる、という性質があります。
-
ローズ(アブソリュート)…「揮発性有機溶剤抽出法」により抽出される。
低温でも固まることはありません。
それぞれ抽出方法が異なり、その過程でロウができるかできないか、という違いがあります。
ローズオットーは抽出の工程でロウが残るので約10℃以下になると固まる、という性質を持っています。

香り

華やかなで心地よい甘さやフルーティ感のある
バラの香りが特徴です。
成分データ(一例)
シトロネロール / ゲラニオール / ネロール / フェニルエチルアルコール/ ローズオキサイド
「ローズオットー」と「ローズ(アブソリュート)」では、香りも異なります。
ポイント
-
ローズオットー…ローズ(アブソリュート)に比べて香り立ちも華やか。
-
ローズ(アブソリュート)…ローズオットーに比べてフローラルな甘さが強く、比較的香りも長く続く。
その他にも、精油が採れる原料植物名が異なる場合や、香りの成分などにも違いがあります。

期待できる効能

・心
ローズ精油の香りを嗅ぐとストレスが緩和させる、という研究結果も。
特に、ローズの香りは女性らしい気分を高めるため、
更年期障害や月経前症候群などによるイライラや落ち込みなど、
女性特有の心の不調に対して有効、という研究も多くあります。
上品で華やかなフローラルな香りがネガティブな気持ちを和らげ、
穏かで優しい気持ちにしてくれそうです。
・健康
ローズ精油の香りは、特に女性の心身に良い効果をもたらす
ということが、様々な研究結果から分かっています。
ローズオットー精油の香りで、
唾液中の女性ホルモン(エストロゲン)濃度が
有意に上昇した、という研究結果も。
また、ローズオットー精油に含まれる芳香成分により、
睡眠と記憶の関係性によい影響を与える可能性が示唆された研究結果もあります。
・美容
ストレスを緩和させることで、皮膚のバリア機能の低下を防ぎ、
肌を良い状態に保つことが確認された研究結果があります。
また、コラーゲン産生促進などの作用が示唆された研究結果もあり、
スキンケアにも役立ちます。
実は、ローズの香りで表情の印象がアップする?という研究結果もあるんです。
ローズの香りには秘められた力がたくさんありますね!

精油の使い方

可能な使用方法
ポイント
芳香浴法 / 沐浴法 / 吸入法 /湿布法 / トリートメント法 / 手作りコスメ
月経前や更年期などによる不調の緩和をサポートしてくれるので、
イライラや不安を感じたらアロマスプレーやディフューザーの芳香浴を。
ティシュシュやコットンに1,2滴垂らすだけでも気軽に芳香浴が行えますよ。
ホホバオイルなどに希釈したアロマトリートメントもおすすめ。
コラーゲン産生促進や、肌の潤いの向上、紫外線からの肌ダメージ緩和など、
様々な美容効果に期待ができるので、手作りコスメに活用するとよいでしょう。
ポイント
華やかで上品なフローラルな香りからも、
香料としてフレグランスや化粧品に用いられています。
それではミニテストに
チャレンジしてみましょう!

ミニテスト

Q1.ローズオットー精油の原料植物の生産国として、ブルガリアが有名だ。
A.○
ブルガリア地方で栽培されるバラは最高級なものとして「ブルガリアンローズ」と呼ばれています。
Q2. 別名ロサ・ダマスケナと呼ばれるローズオットー精油の植物の科名は「バラ科」である。
A.○
別名ロザ・ダマスケナも問題文に出題されることがあるので覚えておくとよいでしょう。
Q3. ローズオットー精油は「揮発性有機溶剤抽出法」により「花」から抽出される。
A.×
精油の抽出方法は「水蒸気蒸留法」です。
「揮発性有機溶剤抽出法」により抽出されるのはローズ(アブソリュート)です。
2つの抽出法の違いに注意しましょう。
Q4. ローズ(アブソリュート)精油は低温で固まる性質があるが、ローズオットー精油は固まらない。
A.×
抽出の工程でロウが残るため、ローズオットー精油は低温で固まる性質があります。
Q5. ローズオットー精油は香料としてフレグランスや化粧品などに用いられる。
A.○
ローズオットー精油は様々な美容の効果に期待ができるので、手作りコスメにもおすすめです。
全問正解できましたか?

まとめ

ポイント1
-
植物名:ダマスクローズ
-
別名:ロサ・ダマスケナ
-
科名:バラ科
-
精油抽出部位:花
-
精油抽出方法:水蒸気蒸留法
- 学名:Rosa×damascena
ポイント2
- ローズオットー…「水蒸気蒸留法」により抽出される。
低温になると精油が固まる、という性質があります。
-
ローズ(アブソリュート)…「揮発性有機溶剤抽出法」により抽出される。
低温でも固まることはありません。
ポイント3
-
ローズオットー…ローズ(アブソリュート)に比べて香り立ちも華やか。
-
ローズ(アブソリュート)…ローズオットーに比べてフローラルな甘さが強く、比較的香りも長く続く。
ポイント4
芳香浴法 / 沐浴法 / 吸入法 /湿布法 / トリートメント法 / 手作りコスメ
ポイント5
華やかで上品なフローラルな香りからも、
香料としてフレグランスや化粧品に用いられています。
今回は、ローズオットー精油の基本知識について
AEAJ「アロマテラピー検定 公式テキスト1級・2級(2022年6月版)」
の内容を中心に引用し、まとめました。
公式テキストと合わせて問題集を繰り返し学習し、
知識を身につけましょう。
実際に、
ローズオットー精油の香りを試すのも大切です。
アロマテラピー検定対策用の精油セットで、
なんの精油か嗅ぎ分ける
香りテスト対策もできますよ。
いろいろな精油の知識を
楽しく学んで
アロマテラピーにいかしていきましょう。
enjoy your aroma life!
