

スイートオレンジ精油の知識が知りたい…!
人気の資格の「アロマテラピー検定」では、
アロマテラピーについてはもちろん、
精油各種についての問題も多く出題されます。
スイートオレンジ精油は、
1級・2級の出題対象です。
今回はスイートオレンジ精油について
分かりやすくお伝えしますね。

独学で勉強している方や、
アロマテラピーに興味がある方の
お役に立てればうれしいです。
この記事の信頼性
この記事を書いている私は、美容・アロマ業界10年以上の元美容部員。
AEAJ認定アロマテラピーアドバイザーの資格を持っています。
アロマテラピー検定1級に独学で一発合格しています。
この記事の読み方
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「☑ポイント」は、アロマテラピー検定で出題されやすい内容です。
しっかり読んでおきましょう。
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「ミニテスト」にチャレンジ!
できなかったところはもう一度読み返してみましょう。
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「まとめ」で総復習。
知識を定着させましょう。
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主な特徴

インドのアッサム地方が原産とされています。
それ以外にも中国やヨーロッパでも
オレンジを食べたり、お祝い事に飾ったりなど、
古くから人々から親しまれてきました。
植物の歴史
ポイント
ヨーロッパでは「ペスト」という疫病が流行った時代があります。
その際、オレンジの果実にクローブ(丁子)を刺し、スパイスをまぶした
「オレンジポマンダー」を作る習慣がありました。
疫病予防のお守りや魔除けなどに用いられていたようです。

現在は、亜熱帯や温帯などの温かいエリアで
広く栽培されています。
オレンジといっても様々な品種がありますが、
アロマテラピー検定で学習するのは
植物名が「スイートオレンジ」という品種です。
オレンジの中でも広く
栽培されている種類のひとつです

植物・精油データ
ポイント
-
植物名:スイートオレンジ
-
別名:アマダイダイ
-
科名:ミカン科
-
精油抽出部位:果皮
-
精油抽出方法:圧搾法
- 学名:Citrus sinensis
科名・精油抽出部位・精油抽出方法は絶対に覚えましょう。
別名「アマダイダイ」も要チェック!

香り

柑橘らしいみずみずしく
フレッシュで爽やかな甘みのある香りが特徴です。
科名から分かる香りの特徴
ポイント
“ミカン科”の植物なので、爽やかで親しみやすい柑橘の香りが感じられます。
フルーツとしても
馴染みのある香りですね

成分データ(一例)
リモネン / リナロール / シトラール / デカナール / オクタナール
「リモネン」は、柑橘特有の成分で
グレープフルーツやレモンなどにも含まれています。
スイートオレンジの「リモネン」含有率は
約90%以上といわれています。
期待できる効能

・心
「リモネン」により、高ぶる神経の興奮を鎮め、
ストレスや不安感の緩和に役立ちます。
ほどよい温かみのある香りが、
抑うつな気分を明るくしたり、
くつろぎ感を与えてくれそうです。
・健康
就寝前や就寝中に芳香浴を行うと、
寝る前にリラックス効果を誘うだけでなく、
翌朝の目覚めをスッキリとさせる、
という研究報告があります。
また、「リモネン」の香りが交感神経を活発化させ、
食欲をセーブしてくれるので
ダイエット効果にも期待ができます。
・美容
リンパ系の活性化や血流の流れをよくするのにも役立つので、
アロマトリートメントなどに活用できます。
その他
スイートオレンジの香りを嗅いで、小学生が百ます計算を行ったところ、
計算ミスが減少し、「やる気」向上にもつながった
という研究報告もあります。
子どもにも親しみやすい香り
勉強をするときにgood!

精油の使い方

可能な使用方法
ポイント
芳香浴法 / 吸入法 / 湿布法 / トリートメント法 / 手作りコスメ
ディフューザーやアロマスプレーで芳香浴を。
リラックス効果はもちろん、
抗菌作用による空気の清浄にも役立ちます。
その他にも、
「リモネン」の成分は親油性があり、
台所の油汚れなどのお掃除にも活用できます。
注意点
ポイント
スイートオレンジは柑橘系ですが、
“光毒性”がないといわれています。
「光毒性」とは…
精油の成分が肌についた状態で紫外線に当たると、皮膚に炎症や色素沈着が起こる場合があります。
この反応のことを“光毒性”とよんでいます。
「光毒性」がないので、スキンケアにも有効で、
アロマトリートメントに取り入れれば
なめらかな肌に。
それではミニテストに
チャレンジしてみましょう!

ミニテスト

Q1. ヨーロッパで「ペスト」が流行したとき、「オレンジポマンダー」として疫病予防や魔除けとして使われた。
A.○
「オレンジポマンダー」とは、
オレンジの果実にクローブ(丁子)を刺し、スパイスをまぶしたものです。
Q2. スイートオレンジの別名は「ダイダイ」である。
A.×
別名が「ダイダイ」なのは、ネロリです。
スイートオレンジの別名は「アマダイダイ」です。
Q3. スイートオレンジの科名は「ミカン科」である。
A.〇
柑橘系のさわやかで親しみやすい香りの「ミカン科」です。
Q4. スイートオレンジの精油は「圧搾法」により、「花」から抽出される。
A.×
精油の抽出法は「圧搾法」ですが、
「果皮」から抽出されます。
Q5. スイートオレンジの精油には「光毒性」がある。
A.×
スイートオレンジの精油には「光毒性」がないといわれており、
アロマトリートメントや手作りコスメにも活用できます。
全問正解できましたか?

まとめ

ポイント1
ヨーロッパでは「ペスト」が流行った際に、
オレンジの果実にクローブ(丁子)を刺し、スパイスをまぶした
「オレンジポマンダー」を作る習慣がありました。
ポイント2
- 植物名:スイートオレンジ
- 別名:アマダイダイ
- 科名:ミカン科
- 精油抽出部位:果皮
- 精油抽出方法:圧搾法
ポイント3
“ミカン科”の植物なので、爽やかで親しみやすい柑橘の香りが感じられます。
ポイント4
可能な使用方法
芳香浴法 / 吸入法 / 湿布法 / トリートメント法 / 手作りコスメ
ポイント5
スイートオレンジは柑橘系ですが、“光毒性”がないといわれています。
今回は、スイートオレンジ精油の基本知識について
AEAJ「アロマテラピー検定 公式テキスト1級・2級(2022年6月版)」
の内容を中心に引用し、まとめました。
公式テキストと合わせて問題集を繰り返し学習し、
知識を身につけましょう。
実際に、
スイートオレンジ精油の香りを試すのも大切です。
2級対策用の精油セットで、
なんの精油か嗅ぎ分ける
香りテスト対策もできますよ。
いろいろな精油の知識を
楽しく学んで
アロマテラピーにいかしていきましょう。
enjoy your aroma life!
